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Channel: 白文鳥ピピme物語
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疲れ易い人や子供はごはん(コメ)を食べよ

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 昨日の記事『日韓併合:日本国の犯罪』(2017/7/24(月))を書いている最中、ドイツ人の医師:エルヴィン・フォン・ベルツが、殺された伊藤博文を評して『伊藤博文が韓国とその人民の幸福を推進するため、いかに尊敬すべき企画を持ち、いかに多大な功績をあげたかを明白に推知しえた』と述べていたとの記事に出会い、早速、ベルツを調べてみました。

そうしたら、結構面白い記事がありましたので、以下にその一部と、関連した記事を掲載します。


エルヴィン・フォン・ベルツ(独)の実験:
『人力車車夫のスタミナの源泉は穀物食』

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エルヴィン・フォン・ベルツ(独: Erwin von Bälz、1849年1月13日 - 1913年8月31日)は、ドイツ帝国の医師で、明治時代に日本に招かれたお雇い外国人のひとり。27年にわたって医学を教え、医学界の発展に尽くした。滞日は29年に及ぶ。彼の日記や手紙を編集した『ベルツの日記』には、当時の西洋人から見た明治時代初期の日本の様子が詳細にわたって描写されている。

シリーズ★健康なんでも自由研究★ 2013年1月8日
「食と栄養学の社会史1」高木和男著 丸善 
相模女子大学教授(1978年)
(低たんぱく質食推奨の説)p298

日本に、外国人講師として東京大学の前身、東京医学校に1876年(明治9年)に招かれ、生理、病理、内科、婦人科を講じ、主として内科を担当したドイツ、チューリッヒ、ライプチッヒ大学の出身ベルツ(E.Balz1849-1913)は、日本にいた1905年までよく日本人の生活を観察したが、この一つの記録に次のようなものがあり、(Berlin Klin. Wochenschrift №26 1901)に報告されている。これは日本の中外医事新報516号(明治34年9月)に抄録してある。

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(画像)ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

これによれば、ベルツらが日光見物に行ったとき、乗って行った人力車二台は早朝上野を出発して日光街道をひた走り、110キロメートルあるところを14.5時間で、日光に到着したと述べてきる。この間を馬車で行けば、6回馬をとりかえるか、または途中で一泊しなければならず、現に当時日本にいたモース(Mors大森貝塚の発見者)は一泊して日光に行っている。

この日本人車夫の耐久力に驚いて、ベルツは車夫の食事を調べたところ、粗食でたんぱく質はフォイトの基準の六十パーセント~八十パーセントの間にあって、多量の米、ジャガイモ、大麦、粟、百合根が主であったと記している。

この車夫は二十二歳と二十五歳であったが、この車夫を雇い上げて、八十キログラムの男子を乗せて一日四十キロメートルを走らせ3週間つづけたのに、一人は体重の増減なく、他は五百グラム増加しておった。

そこでこの車夫に肉を食べさせて、フォイトの基準のたんぱく質を摂らせて、同様に走らせたところが、疲労して走れず三日にして肉食を辞退したので、もとの食事に復して、前同様に走ることができたという。

このベルツの報告は当時の日本語訳からのものであるため、十分でない点もあるが、耐久力について穀物食の優秀なことを示すことは事実であろう。
びわ茶本舗株式会社  腸内美人は健康美人!2013年1月8日 
(※)エルヴィン・フォン・ベルツ(ウィキペディア)


生化学者バーグストロームの実験:
『スポーツでのスキルアップには、ごはんが欠かせない』

スポーツをする時には多くのエネルギーが必要ですが、筋肉に蓄積されたグリコーゲン(糖質のエネルギー)の量が、運動能力、特に持久力の強度に影響を与えます。これは、1967年に発表された論文で、筋肉のサンプルを取り出すバイオプシー法を考案したスウェーデン人の生化学者、バーグストロームの有名な実験結果(図④)によるものです。

(図④)食事内容と筋グリコーゲン合成量の変化と、高強度運動の持続時間
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(注)赤の高糖食とは、炭水化物であるごはん(コメ)のこと。

これは被験者に食事内容を変えて運動を行ってもらい、その能力を比較した実験です。各被験者がその最大運動量の75%にあたる激しい運動を疲労困憊まで行った時、「炭水化物一切無しの高タンパク・高脂肪食」の場合、その持続時間は全員が1時間程度でした。

次に「炭水化物50%、脂肪とタンパク質の混合食」の場合は、高タンパク・高脂肪食のほぼ2倍にあたる120分程度の運動を持続できました。

そして、驚くことに「炭水化物100%の高糖食」を食べさせた場合は、平均して150分もの運動を持続し、中には、実に高タンパク・高脂肪食の4倍以上もの運動を持続できた被験者もいました。


スタミナがないのは食事が問題ということ

この実験は、同じ人間でこれだけ劇的に運動持続力が変わるという、実にクリアなデータです。今日では、「カーボ・ローディング」といって、グリコーゲンをより多く体に蓄えるために、高炭水化物の食事による運動プログラムがスポーツ選手の間で普及していますが、その効果を実証した最初のデータといえるでしょう。

消耗の激しいスポーツ選手では、最低でも1日の食事の70%を炭水化物で摂らないと筋肉のグリコーゲン量が元に戻らないのです。

運動強度の高いスポーツでは、筋肉に蓄積された糖質のグリコーゲン(エネルギー)が最も大事な燃料源となります。先ほどの実験結果からもわかるように、運動前日にこのグリコーゲンをごはん食などで十分に蓄えておくと、持久力が通常の数倍も維持できます。持久力は運動開始前の筋グリコーゲンの蓄積量とほぼ比例するため、筋グリコーゲン量が多くなればなるほど持久力が増加するのです。

(図5)
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※炭水化物を70%食べた人(赤線)は、トレーニングで減ったグリコーゲンが元に戻りますが、炭水化物を40%しか取らない人(緑線)は元に戻らず、トレーニングをする都度グリコーゲンが減っていき、体と脳に影響を与えます。

また、アメリカで行われた実験(図⑤)では、低炭水化物食(摂取量40%)で3日間にわたり2時間ずつ運動をした場合、高炭水化物食(摂取量70%)の場合と比べ運動機能の回復力が著しく低下しました。典型的なオーバートレーニングの症状で、こうなると脱落するか、続けても怪我をする可能性が出てきます。

この結果からも明らかですが、スポーツ選手は、炭水化物によって糖質を十分に摂らないと運動エネルギーが不足してしまい、筋肉と脳に悪影響が出てしまい、とてもスキルアップどころではありません。十分な炭水化物を摂って脳にエネルギーを補給し、筋肉のグリコーゲンを常に満たしておくことがとても大事です。燃料切れではとても勝負になりません。


「コメは小麦よりもスタミナ維持や脂肪吸収の抑制に役立つ」

東京海洋大大学院のチームがそんな研究をまとめた。(略)
矢沢一良・客員教授、山口宏二・客員助教授らがまとめた。マウスを2グループに分け、それぞれコメと小麦粉をエサにして飼育し、比較した。

持久力の目安として、体重の1割の重りをしっぽにつけ、水槽を泳がせて疲れて泳げなくなるまでの時間を週1度、4週間計った。「小麦組」の時間はほぼ横ばいだったが、「コメ組」の時間は右肩上がりに延び、4週間目では小麦組のほぼ2倍に。コメのほうが持久力が出ることを示唆する結果になった。(朝日新聞 2004/03/25)

(※)このことは昔から言われていたことですね。
特に餅は腹持ちがいいと言われていましたね。


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