昨夜のテレビ(PM10:20頃)を垣間見ていると、立憲民主の枝野がいつもの真面目くさった便秘顔で「理念と政策を投票者が納得した」とかとうとうと語っていた。
笑いましたね。
今回の立憲民主の得票には日本人特有の性癖が現れた結果なんです。
それは『判官贔屓』(ほうがんびいき)
簡単に言えば『弱きを助け、強気をくじく』。例へ弱き者が邪悪であったとしても、弱い方は可哀想という単純な感情論で弱者を応援するんです。
判官贔屓. 【意味】 判官贔屓とは、不遇な身の上の人や弱い者に同情して肩を持ったり、応援すること。判官びいき。 【判官贔屓の語源・由来】. 判官とは平安時代に置かれた検非違使の尉のことだが、判官贔屓の「判官」は「九郎判官」と呼ばれた源義経をさす。平家討伐に功績のあった義経は人々から賞賛されたが、兄の頼朝に憎まれた。(中略)あえない最期を遂げた義経に人々が同情し贔屓したことから『判官贔屓』という言葉が生まれた。(語源由来辞典より)
確認のためにこの判官贔屓を検索したら、産経新聞が私の思ったことと同様なことを記事にしていましたので下記に掲載しておきます。
日本人の判官びいきを軽視したか 産経 10月23日
赤穂藩の旧藩士47人が江戸・本所の吉良邸に討ち入ってしばらくは、上野介(こうずけのすけ)への同情の声の方が多かった。大勢の侍が年寄りを襲うなんて、というわけだ。ところが、赤穂事件を題材とした浄瑠璃や歌舞伎が上演されると、赤穂浪士はたちまちヒーローとなる。江戸研究家の故杉浦日向子さんから聞いた話である。(中略)
▼自ら立ち上げた「希望の党」への追い風は、「排除の論理」をきっかけに逆風に変わった。憲法や安全保障に対する考え方がバラバラでは、将来党内に混乱を招く。その意味でメンバーの選別は、政党のリーダーとして間違っていない。
▼ただ、小池氏は有権者の判官びいきを軽視したのではないか。立憲民主党が予想以上に票を集めた一因は、排除された候補者への同情だったとみる。選挙の結果は、兄の源頼朝に追っ手を差し向けられた義経が、逆に鎌倉に攻め上るがごとくである。
▼もっとも、天下の形勢が動くほどではなかった。北朝鮮危機、少子高齢化などの国難を前にして、有権者は引き続き、自民、公明の与党に政権をゆだねた。確かに「安倍1強政治」への批判一本に絞った野党の戦略は一定の成果を収めた。ただその後の国家の舵(かじ)取りについて、青写真が示されることはない。「大統領憎し」の国民感情で誕生した、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権の迷走も影響しているかもしれない。
▼ただ選挙結果のくわしい分析はこれからである。土砂降りの中、投票所に足を運んだ18、19歳の若者の投票行動を何より知りたい。
産経の記事に付加すると、
小池は『いじめっ子』。はじかれた枝野は『いじめられっ子』。何でいじめられているのかはさておいて、『いじめは悪い』という非論理的まさに日本的風潮。
小池が馬脚を現す
『総裁選には自民党の石破に投票する』
これで希望は維新と同様、第二自民党であることを暴露。
と同時に、ロックフェラー石油系の手先の小泉純一郎元首相と蜜会談。
それまで連合は、小池か枝野かは自由選択としていたのだが、労組は一斉に反小池に動いたはずである。或は、自民の対立軸と思って希望に誘引され、感覚的に反安倍、反自民の無党派層が、当初は希望に投票するべしが、立憲民主に矛先を変えただけである。
小池の目的
『民進党を国産系とリベラルと称する朝鮮半島系に分断・解体・弱体化し、憲法第九条改正で日本を戦争国家へと導く』
もうちょっと述べると、
ロックフェラーのCSIS(米戦略国際問題研究所)の指揮下で、小池と同じく前原誠司が一世一代の茶番劇を演じたというのが正解であろう。
故に、前原が民進党を2分割した段階で、この戦略は成功したのであり、それ以上のことをする必要がないので、小池は希望の党首でありながら、総選挙に出馬しなかったのである。
この点については、以前書いているが、
『九条改憲への茶番劇に踊らされる国民』 2017/10/2(月)
余談だが、民進党から希望の昭恵ではなく、踏み絵を踏んで立候補したものの、希望の旗色が悪くなると、とたん、希望の旗を隠し、反希望を打ち出して選挙活動をするなんて、いかに、主義主張もないへったくれもない輩が国会議員になっているかを如実に表している。
まあ、今回の小池・前原タッグによる民進党分裂解体劇は、日本社会党の右派・西尾末広が民社党を結成したのとは姿・形は変われど、何となく同じ穴の狢(むじな)の臭がする。
m